インド旅行、後半に我々は世界遺産であるアジャンタとエローラ、二つの石窟寺院を訪れました。
1/31
ホテルから三時間ほどで、アジャンタ石窟の入口に着き、更に山を上るのでシャトルバスに乗り換えます。
シャトルバスを降りたら後は歩きます
ちょっと歩きに不安があっても、籠屋さんが用意されているので安心です
乗り心地は・・・・バランスを保つのにコツがいるようでした。
更に階段を登ると、徐々に岩の回廊が見えてきました。
アジャンタ石窟寺院はBC2世紀からAD8世紀に、山を丸ごと彫刻することによって造り出された寺院と僧院(層達が起居したところ)です。ここには、全部で29カ所の石窟があり、仏教、ヒンズー教、ジャイナ教、それらの宗教的遺産を見る事ができるそうです。
山は玄武岩で出来ており、上から掘られ、前から奥へと掘り進められました。上の天井が出来たところで漆喰を塗り、絵を施し、また掘り下げてと繰り返しています。しかし、中は暗くどのような方法で描いていったのかはなぞだそうです。
6世紀頃に突然、ここで修行や生活をしていた人々がエローラに移動しました。理由は不明で、その為、未完成のまま放置された石窟もあります。
その後1819年に東インド会社のイギリス人の一団がトラ刈りの最中に偶然発見するまでの千数百年の間、世間から忘れ去られた事になります。
その間、辺りは密林となり、当然侵食され、地崩れなどで特に壁画はかなりのダメージを受けています。しかし、写真を見てお分かりのように、こんな太古の昔に、これほどの技術を持っていたことに感動しました。
私達はガイドのカプセーさんがセレクトして下さった、第1、第2、第9、第10、第17、第19、第24、第26の石窟を見学してきました。
第1石窟
ゴータマ・ブッダの誕生から亡くなるまでの、その人生や、エピソードなどが壁画に描かれています。
第2石窟
第10石窟
ブッダが亡くなり、ストューバ(卒塔婆)が造られたそうです。
第17石窟
入り口の装飾
母子像
第19石窟
第24石窟 未完成の洞窟
この回廊は観光しやすくする為に造られましたが元々は下を流れる川側から、階段で上がるように出来ているそうです。
第26石窟
大きさがお分かり頂けますでしょうか?
なんと!
贅沢な事にこの建物の中で、少しだけ瞑想をさせていただきました。
アジャンタ全体を見渡す展望台からの眺めです。
帰路につき、バスから見る夕日。
古代の人々の高い芸術性、技術力、知識に感嘆しながらバスに揺られていました。
ホテルに戻って夕食時には、
お誕生日を間近に迎えたお二人のサプライズお誕生会がありました
2/1
最終日
夕方ヨーガ、朝ヨーガとお世話になったホテルの芝生ともお別れです
そして、最後の観光地エローラへ向かいます
ここも、ガイドのカプセーさんについて回りました
エローラは大地にせり出した岩山を上から下へ掘削して、5世紀から10世紀にかけて造られました。仏教、ヒンズー教、ジャイナ教の寺院とその宿坊などで、34の石窟があります。
第32、33石窟
光の加減で一番美しく見える為、先に第32石窟に連れてきて下さったそうです。徐々に光が差し込み、美しさが増していきます。
第10石窟
この像の前でカプセーさんが呪文?を唱えはじめました。その音は建物全体に響き渡り、変化していきます。そして私達にも「ナンミョウホウレンゲイキョウ、と大きな声で言って下さい 」といいます。17人全員で唱えると、音が変化して、そう、倍音声明となって、私達に降り注ぎました。聞こえ方は人それぞれですが、私にはソプラノの天使の声に聞こえました。
第16石窟
建物全体を右側から写しています。真ん中が神殿で、御神輿の形になっています。動かすのは像で、沢山の像が下に並んでいます。
入場門の下。門にも彫刻が施され、素晴らしいです。
殆どの像の鼻が切り落とされていました。戦争の爪痕です。
神殿入口を守っている神様
アジャンタ石窟では、洞窟の暗さがありましたが、エローラは全体に明るく感じました。
最後の第16石窟はヒンズー教寺院で、宗教について私は知りませんが、石像はどれも生き生きとしていて男性女性も仲睦まじく、動物達も身近にあり、皆が仲良く共に生きていく世界感を感じました。
素晴らしい芸術作品を実際に目にする事が出来、本当に幸せでした。
支えてくれている家族や周りの方々に感謝です。ありがとうございます
そして、飛行機の中から大地に向かって、「また、2年後に来るね。」と約束した寺山でした。
無事成田空港に到着
皆様お疲れ様でした
特に旅行会社スカイエフワールドのバンダリさん。
細やかな気配りありがとうございました
次の日、このメンバーの数人は元気にレッスンに参加したそうですから、
インドパワーは凄いです。
次の機会には、是非貴方もご一緒に
Terayama