10/6(日) インド舞踊家 山元彩子さんの20周年記念ソロリサイタルに行ってきました。
題目は古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」
英雄ラーマの一生を描いた愛と冒険の壮大な物語です。
ラーマ、その妻、王様、悪役、それから猿の王様ハヌマーン、他にも複数の登場人物をすべて一人で演じられ、一つの身体から出てくるたくさんの登場人物に引き込まれ、あっという間の二時間でした。
力強さの中に繊細さのある踊り。
一番後ろの席から見ていても全身から汗が飛び散るのがわかるほどの激しさ。そして二時間踊り続ける集中力。
終わってから舞台で、この日の為に体調を整えるのが本当に大変で辛かったとおっしゃっていましたが、全てを出しきったと言われた時の表情がとてもすてきでした。
物語の最後までは踊られませんでした。
というのは、最後まで演じる者には悲劇が起こる、という迷信があるとのこと。
秋の夜長に、結末は本で読もうかな、と余韻に浸りながら思うのでした。
ヨーガにはラーマーヤナから発生したアーサナがたくさんあります。
ハヌマーンアーサナ(猿王のポーズ)、ナーヴァアーサナ(舟のポーズ)、ダヌルアーサナ(弓のポーズ)、ハラアーサナ(鋤のポーズ)など。
レッスンでもよく行われるポーズです。
アーサナをしながらラーマーヤナの世界を体現していたんですね。
月井