7/29(水)・30(木)に陸前高田にヨーガとマッサージ、そして「ハートチャクラの会」の方から預かったバザーの収益金をお渡しする使命を持ち行って参りました
今回はスタッフ3名と会員様2名の計5名で、一ノ関までの新幹線とホテルがセットになっているプランを利用し、一ノ関から陸前高田へはレンタカーで移動しました
29日に高田高校仮設住宅集会室、30日に高田第一中学校仮設住宅集会室に伺い、両日共に「ヨーガ・マッサージ・お茶っこ」の3時間ワンセットを1回ずつ行いました。
29日(水)
東京駅を東北新幹線はやぶさ 101号 7時56分出発し、一ノ関でレンタカーに乗り換え、12時30分陸前高田に着きました。
「りくカフェ」で昼食。今回も地場産のお野菜たっぷりのお食事を頂きました
高田高校仮設住宅集会室
こちらは仮設を出た方が多く、以前からいらして下さったK様とゆったりレッスンになりました
K様は介護をなさっているので、ヨーガとマッサージには時間の許す限り来て下さいます。
少しずつですが今後の生活が思い描けるようになったそうです。
希望する形が実現しますようにと祈っています
そして夕方、一ノ関のホテルに戻る前に「奇跡の一本松」を見に行く事が出来ました
今回で12回目の陸前高田ですが、今までバスやタクシーの車窓から見るだけでなかなか近くに行く機会がなかったのです。
ここは、かつて陸中海岸国立公園「名勝 高田松原」と呼ばれ7万本もの松が植栽された防風林でした。
2011年3月11日の東日本大震災による大津波により奇跡的に残った一本の松は「奇跡の一本松」と呼ばれ復興のシンボルとなりましたが、海水により根が腐り、2012年5月に枯死と判断されました。
その為、陸前高田市は「奇跡の一本松」に人工的な処理を加え、モニュメントとして保存することにし、その保存事業は世界中の皆様の善意による「奇跡の一本松保存募金」により行われました。
その場所にいらした方から伺ったのですが、募金金額は一億八千万円にものぼり、そのうちの一億五千万円でこのレプリカは作られたそうです。
今後は「三陸復興国立公園」として整備され、メモリアルパークになるそうです。
この「奇跡の一本松」を間近に見て、7万本あった松原の中で、たった一本残ったこの松の木に、何と沢山の想いが込められているのだろうと感慨深くなりました。
亡くなったものへの想いと残されたものの想い、どうやって生きていけばよいのかと途方にくれる中でこのスックと立ち上がる松の木に生きる希望を見いだし勇気づけられたに違いありません。
「今ある命を生き切って、次の命に繋げていく事」ただボンヤリとその事が頭に浮かびました。
30日(木)
高田第一中学校仮設住宅集会室にて、10時からヨーガ、マッサージとお茶っこ
実は京都退職教員ボランティアの方々による三日間の「夏休みスクール」と重なり、10時から13時までのレッスンになりました。
他のボランティアと一緒になったのは初めてですが三畳程の小部屋では勉強会が開かれていて、「子供達には良い環境だなぁ」と、思いました。
時間の空いている先生をお誘いし、みんなでヨーガが始まりました。
お茶っこの時間には
「ちょっこし家に戻ってすぐ来るからね。」
と部屋を出て、戻っていらしたその手には大きな器。
お昼ご飯にと、お蒸かし(甘納豆のおこわ)とカボチャの煮物、きゅうりの浅漬け、採れたてトマトを沢山持って来て下さいました。
お友達三人で作って下さっていた事に感激しました。
本当に美味しかったです。
ありがとうございました
そして「ハートチャクラの会」からの預かり物、「バザーの収益金」を代表の方に贈呈致しました。
この後、車で30分位離れた場所の慈恩寺の和尚さんを訪ねました。
着いた時、高台にあるお寺の下の方からは「ウィーン ウィーン」と復興の音がして、帰る頃には静寂と海からの風が心地よく吹いていました。
そして、和尚さんと奥様に見送られながら、私達は帰路につきました。
一ノ関 新幹線やまびこ 54号18時37分発東京駅21時12分着
参加下さった会員様の感想です。
I様
なかなか参加出来なかったのですが、ようやく参加できました。トタン屋根のプレハブに四年も住んでいるこの状況を、早く改善してほしいと思いました。
他のボランティアの方との交流も出来て良かったです。
ありがとうございました。
T様
2014年3月と、今回で二回目の参加です。
その時の様子と変わってきていますが、待っている方がいるということは繋がる=「彼の方はどうしたかしら?」と思うことで、「来て良かった」と思いました。
今回はレンタカーなので臨機応変に対応出来良かったです。
運転、お疲れ様でした。
ありがとうございました。
毎回色々な事があります。
今回はボランティア同士が重なった事。
でも、そのおかげで気付きがありました。
ヨーガは誰でも参加出来る素晴らしいメソッドだという事。
また、その方々の心の柔軟さも嬉しかったです。
そしてなにより、仮設の方々がお昼ご飯を用意してくださっていた事。曽孫(ひまご)が3人もいる大婆ちゃん達が作って下さった味を私は忘れません。
沢山の愛をありがとうございました
次回は10月30日(金)31日(土)の予定です。
心と心の交流をご一緒にしませんか?
ご参加をお待ちしています
スタッフ 寺山恵美子