昨夜は自主上映の映画を観てきました。「GATE」。
核、原子爆弾の悲劇はもう二度と!!
世界のどこにも 誰のうえにも 強くNO!!
いま、この時期に観てほしい映画です。
長崎の寺町にある皓台寺の住職と、子ども時代を広島で過ごしたマット・テイラー監督の平和への強い願いが重なり制作・上映されたドキュメンタリー映画。
広島に落とされた原爆の残り火(福岡県星野村に保存されています)を、僧侶たちが、原爆実験が行われたアメリカの「トリニティサイト」まで返しにいく、という、気が遠くなりそうなものすごーーく長い長い距離(なんと2500キロ!)の、行脚の旅。
その火をトリニティサイトで消し、核の軍事利用という負の連鎖に終止符を打つために、ただひたすら、火を持って歩いて歩いて歩くのです。
平和を望む姿勢や活動のスタイルは人それぞれだと思いますが、僧侶達のそれは淡々と黙々と 歩く。
抗議はしない。
抵抗はしない。
アヒンサー(非暴力)。
ドラマ性がある内容ではないことが、静かな感動を呼びます。
まさに 平和への「祈り」。
みているあいだ、原爆で亡くなった伯父と大叔父家族のことを思いながらトリニティのGATEとその死を繋げようとしていましたが、私にはまだ整理できていません。
ただ、もう二度と!! という思いはまた さらに強くなりました。
杉本直子