一日目(4月30日土曜日)
東京駅を7時56分に出発しました
澄み渡る朝日の中、富士山も応援してくれているようでした。
14時から陸前高田高校でヨーガを行いました
今回ご参加くださったSさまが、ゴルフボールを使った足裏マッサージを教えて下さいました。
足裏のプリントもコピーして持って来て下さり、とてもわかりやすく気持ちよかったです
身体中が温まり、効果を感じました。
有難うございました
ヨーガの後で、皆様と指圧をしました。
海と山々に囲まれた自然の中での指圧は、目に見えないエネルギーを感じながら行えました
いつも、いらしてくださるKさまが、手作りの「黒糖小麦もち」と「カラフルお野菜と塩昆布のお漬物」を私たちの到着に合わせて作って持って来て下さいました。
有難いです
両方とも心が込もっていてとても美味しかったです。
高校の仮設住宅は、半分以上の方が出られて、Kさまも、秋には出られるよう準備を進めていらっしゃるとのこと。
仮設住宅を出るにも、色々な問題があることを教えて下さいました
お別れは、とても名残り惜しかったです
Kさまは、ご自分も大変なのに、私たちのことをいつも気遣って下さり
「身体に気を付けてね。」と見送って下さいました
18時から第一中学校に移動して、指圧を行いました。
早くいらしたAさまが、3.11の日の様子をお話し下さいました。
洗濯機や家具などが流されていくのを目の当たりにし、建てて10年のお家も土台以外は全て引き潮で流されてしまったそうです。
旦那さまは、仮設住宅で昨年亡くなられました。
介護なさりながらの仮設住宅生活の大変さは体験したことのない私には、到底わからないですが、想像すると胸が痛みます。
3.11の夜の食事は、黒糖飴一個だけだったそうです。
戦争中は、小学生で物が無く、雪の中、裸足で下駄で登校していたそうです。
戦争中大変な思いして、今度は震災にあって、どうして?と思ったそうです。
でも、「今は、幸せ」と明るく穏やかにお話しされているお姿に励まされました。
高校生と五歳のお子様がいらっしゃるKさまは、3.11のとき、まだ、下のお子様が7ヶ月で、ミルクをみんなで分け合ったことなどお話しして下さいました。
本当に体験された方からしか伝えられない貴重なお話しから沢山のことを感じました。
お世話係りのTさまは、熊本の地震があっても何も出来ないもどかしいさを感じていらっしゃいました。
テレビの映像をみて、3.11のことがフラッシュバッグして、また、精神的におかしくなってしまう方もいらっしゃるそうです。
あと、地震があったら、必ずブレイカーを落とすことがいかに大切かも教えて下さいました。
ブレイカーを落とすことで、火災が防げるということを初めて知りました。
体験された方のお話しは、とても説得力があります。
20時過ぎ、いつもお世話になっている宿「まつばら」に到着、夕飯を頂きながら今日あったことなどを皆様と話しました
同じ釜の飯を頂き、家族になりました
初参加の中学三年生のIさまが、
「今日は、学びがたくさんありました。アナスタの指圧は、どんなところよりも気持ちいいと思いました。
大変な目にあったのに、笑顔で話されている方々を見て、どんなことがあったとしても、人は同じ変わらないものを持っていると思いました。」
と、とても深い感想を述べて下さり、若い方がこうして体験することで、次の世代へと東日本大震災のことが忘れないで繋がっていくことを嬉しく思いました。
初参加のSさまが、仮設住宅の皆様が笑顔で、私たちが来たことを喜ばれているお姿に、これまで剱持先生が毎回ボランティアを続けて来られたからこそなのだと感じたとお話しして下さいました。
アオキ