外を歩いているとどこからともなく金木犀の香りがしてくる今日この頃。
この香りがするともう秋だなぁと感じる方も多いと思います。
「晩夏の夕方の香り」
「穏やかな晴れたお正月の香り」
などその場面と香りがセットになった記憶がいくつかあります
なぜ今回こんな事を書いているかというと、先月からアロマのブレンド法を学ぶ講座を受けていてアロマのエッセンシャルオイルの香りを嗅いではそんな香りの記憶の引き出しを総動員しているからです
よくワインのソムリエがワインの味を表現するのに「チョコレートのような苦味を感じる」とか「土の香りがする」とかいろいろな比喩を使って表現していますよね。
それと同じようにエッセンシャルオイルの香りをいろいろな比喩を使って表現する練習をしています。
例えばシダーウッド。
ウッド系のオイル。
一言で言うと「森の香り」なのですがそれでは駄目で「森の香り」と言ってもまだ森の入口の太陽の光が良く差し込む乾いた土の森なのか、深いうっそうとした森の木漏れ日もほとんど入らない湿って暗い森なのか。
色で例えるとどんな色をイメージするのか、冷たさ、温かさなどの温度感、性別や年齢のイメージなど多角的に表現しなくてはなりません。
錆びついた頭をなんとか動かし記憶と想像力と言葉を繋いでいく作業です。
講習の一日を終えるとグッタリ
でもなんだか楽しい
脳の下の下の方へ沈んでいた記憶。
幼い頃に姉と原っぱで寝転んでゴロゴロした時の草の匂いだったり、家族で登山に行って辛くて泣きながら登った暗い山道を思い出したり。
この講習を受けようと思ったきっかけはスタジオのリラックスクラスで使用しているアロマミストの香りのレパートリーを増やしたいと思っていたからです。
今後少しづつ新しい香りを登場させていきたいと思っていますのでどうぞお楽しみに
須佐